第122回有田陶器市を終えて

第122回有田陶器市が幕を閉じました。 期間中、公式発表で117万人もの方々が足をお運びいただいたとのこと、この場を借りて心より御礼申し上げます。

今年の陶器市は、前半こそあいにくの空模様となりましたが、後半の連休は五月晴れの爽やかな天候に恵まれました。新緑のなか、多くのお客様の笑顔に出会えたことは、私共にとっても何よりの喜びです。

さて、窯元伊兵衛にとりまして、今回の陶器市は大きな挑戦でもありました。 昨年まではメイン通りの旧店舗で皆様をお迎えしておりましたが、本年からは装いも新たに新店舗での開催となりました。告知が十分に行き届いていなかったにもかかわらず、場所を調べてわざわざ足を運んでくださった常連のお客様、そして新店舗の佇まいに目を留めて立ち寄ってくださった新しいお客様。皆様とのご縁が、どれほど励みになったか分かりません。不慣れな新店舗ゆえ、至らぬ点もあったかと存じますが、温かいお言葉をかけていただき、深く感謝しております。

有田陶器市は、122年前の陶磁器品評会を原点とし、時代の移り変わりとともに、その楽しみ方も変化していることを実感しています。 かつての“安価な掘り出し物を探す”というスタイルから、現在は通りに並ぶ多彩なフードを楽しみながら、自分の感性に響く”お気に入りの一品”をじっくりと探すスタイルへと移り変わっている印象を受けました。日本が豊かになり、大量消費の時代を経て、今、多くの方が”高くても本当に良いもの、長く愛せるもの”を選ぼうとされています。私たち作り手も、その審美眼に応え、選ばれ続ける存在であるために、より一層、器づくりに精進しなければならないと身が引き締まる思いです。

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